【読書】「学力」の経済学/中室 牧子
◆感想・気づき
・人間は目先の利益を優先してしまう。
・データで根拠を持って述べられている。
・勉強の方法を理解していることが重要。
・勉強するために報酬を与えていい。
・報酬は年齢によって分けなければならない。
→中学生は金銭。小学生はトロフィーなど。
・結果ではなく、努力を讃える。
・お金を与えることにより、金融リテラシーの教育も同時に行える。
・日本人は学年が上がることで、自尊心が低くなる。
・悪い成績の子に「やれば出来る子よ」というのは×。実力の伴わないナルシストを作ってしまう。
・将来子供が高収入を得るために、投資としての教育を行う。家庭の年収の4割を教育費に使っている。子供の収入は自立した生活を送るためには大変重要。だから教育収益性を高める。収益性が高いのは、幼児教育。しかし、勉強ではなく「人間力」=「非認知スキル」が重要。「社会性が高い」や「向上心がある」など。あとコミュニケーション力なんか。
◆意見
・自分自身も中学生の時にテストで点数がこれ以上ならいくら、成績順位が難易以上ならいくら、とレベルによって段階ごとに報酬が決まっていた。
これは非常によかったと自分でも感じる。前回よりもいい成績を取ろうと考えるし、相対評価だから、公平性も高い。努力が報われるというスタンス。ある意味で社会の報酬を同じような形で再現したものだった。上に上がれば給料が上がるのと同じような感じ。
もしかしたら、友達に教えて友達の点数が上がったら、さらにこのような報酬を与えるよ!として、他の友達を成功させる手伝いなんかをしたらさらに社会に出た時にいいかもしれない。
・金融リテラシーの教育は非常に重要だと思う。
子供の頃からお金に慣れておくべきだと思う。キャッシュフローの概念を理解したり、投機と投資の違いを理解したり、もっと経済が身近な存在でいた方がいい。
大人になってもお金に対しての認識が間違っている人も多いと思う、
・非認知能力を鍛えると人間力のある子を育てることができる。
非認知能力は適性検査などで測れるのではないか。
このパーソナル診断を定期きに実施し、教育によってどのように変化していくかをデータで残していけたらいいのではないか。
・そもそもなぜそんなにもして子供の教育に力を入れなければならないのか?
子供がお金を稼ぐため?お金はなぜ必要?必ずしも収入が多ければ幸せとは限らないのでは?そしてそもそも、なぜ人は幸せを追い求める?人生の意義は幸せを求めることなのか?幸せであれば、人から嫌われる人間でもいいのだろうか?幸せであれば人と交わらなくていいのか?幸せであれば、お金を浪費し、欲に溺れていいのだろうか?幸せであれば、何も考えず成長しなくていいのか?など考えてしまう。
・教育をデータで捉えることができないのはまずい。
データで捉えられれば、本質的な問題が可視化でき、そこに対しての打ち手を見つけることができる。PDCAを回すことができる。
(本当はPDCAという言葉は世間からしたら、流行して、使い古され、流行が終わった言葉かもしれないが、PDCAという言葉は流行で終わってはいけない大切な概念だと思う。)
・いい先生とは何か。
単純に先生が社会経験をするべきではないか。
学校で育ち、学校に就職する。世の中のことを知らなすぎではないか?
感覚で授業をやっているだろうし。
社会を知らな人間が社会で活躍できる人材の教育ができるのだろうか。
もちろん数多くの先生の中には優秀な先生もいっぱいいることは承知している。
そもそも公務員でいいのだろうか。もっと民営化してもいいのではないか?
公務員が全員とは言わないが、変化・改善に弱い気がする。現状に違和感を持ちながら、何もしない人が多いのかもしれない。公務員の仕事現場にITがもっと組み込まれるといいと思う。
無駄が多すぎる。無駄を無くして、コスパ・費用対効果・投資収益なんかを考えた方がいいのではないだろうか。
◆行動(アウトプット)
・自分自身を高める際に「報酬」を用意する。
・学びの「師」が必要。
・自分のチャレンジも記録に残しておくと対策を打ちやすい。
→スプレッドシートに反映する。
〈書いていて思ったこと〉
※印象に残った箇所全てを記載していたら多くて、キリがない。
アウトプットが面倒になって、結果的に継続性が低くなってしまうかもしれない。
もっとシンプルにしたほうがいいかもしれない。意見の所に厚みを持たせたほうが面白いかもしれない。
また日々PDCAを回すことができれば、すぐに改善して、よりよく出来るだろう。