【読書】行動経済学見るだけノート

-はじめに

行動経済学はずっと気になっていた分野。人間は感情で動いているので、そこを抜かして考えても、本当の世の中の流れを理解することができないと思う。

なので、行動経済学に関する本を読みたいと考えていたが、多くの本がハードカバーで内容も堅めのものが多かった。

しかし、今回見るだけノートシリーズで出版されていることことをたまたま書店で知り、わかりやすそうだと思い、早速購入してみた次第です。

 

-読みながら

行動経済学の活かせる分野はマーケティング、金融、商売販売、不動産…などと多様。

実際働いていても感じる。人々が不合理に動く理由を論理的に説明することができれば、仕事に応用が聞くと考えられる。大学院にでも行って学びたいくらいかもしれない。

 

人間は年齢を重ねるごとに合理的になるそう。ということは大人になるということは、物事を客観的に見、合理的な判断を下せるということなのだろうか。確かに子供は合理的ではないのかもしれない。走るべきでないところで走ってしまったり、怒られるような行動を取ってしまったり…。

 

行動経済学=判断や意思決定×経済

認知心理学を学ぶことも世の中の動きを理解するのに役立ちそうかもしれない。

 

ホモ・エコノミカス(合理的な経済人)

徹底的な個人主義/完全知識/必ず合理的な判断をする/常に冷静かつ冷徹

 

行動経済学の単語

・ハーディング現象:手に入れるのが難しいと価値の高いものではないかと考えてしまう現象。例えば、行列を見て、これだけ人が並んでいるのだから美味しいはず!と判断すること。

これが良い・悪いという訳ではないが、分析の対象として考えると、不合理な判断であり「悪い」に属するのだろうか。しかし、合理的な判断とは何か。

1)平日に並んでいない時にいく(平日には仕事があり、お店に行くことができないかもしれない。)ことが必要。

2)お店の人と知り合いの人を作り、優先的に入れてもらうか。

3)そもそもぐるなびなどを見て、美味しさを本当かどうか確かめる。(ぐるなびなどの評価が正しいとも限らない。)

などだろうか。

味覚も人により異なるので、みんなが美味しいと言っても自分の口に合わない可能性もある。反対に行列に並ぶメリットは何があるのだろうか?

・行列に並ぶことによって、期待感が膨らみ、幸福を味わえる。

・実際食べてみて美味しかったら、喜びが増す。

・実際食べてみて美味しくなかったら、残念だが、その並んでいる時には美味しいのか、美味しくないのか判断できず、行列に並び、食べるという行為が一種のギャンブル性があり、スリルを味わえることが良いのだろうか。(時間をリスクとして負い、美味しさというリターンを望むのだから。)

・サンクスコスト

・選択のパラドックス

・損失回避

・情報の非対称性

逆選択:有能な人材とそうでない人材に対する賃金の平均をとった条件で求人を行った際、有能な人は応募してこない。

モラルハザード:倫理観がかけた状態、例えば保険に加入した結果、リスクを回避する意識が薄まり、事故が増える。

プラセボ効果;効果があると思い込んでプラセボ(効果のない薬)を飲むことで病の状態がよくなる。=病は気から。病気と同じで景気も気持ちの問題。

・アニマル・スピリット:人間の欲求は止められない

マズローの欲求5段階;生理的/安全(雇用の確保・体の安全)/社会的(友情・家族)/尊厳(自尊心)/自己実現

・行動ファイナンス:金融市場に活動している人間に注目します。その心理状況を分析し、市場の動向を予想する。

ヒューリスティック:「物事をざっくりと認識する」こと。少しの努力で結論を出そうとする。直感で大枠をつかみ、意思決定をする。四捨五入。

・メジャーファクター/マイナーファクター:重要性の高い要因/重要性の低い要因。

・情報の利用可能性:私たちの認知は、物理的な利用可能性の高い情報により左右されることがある。また「認知的な情報の利用可能性」もあり、記憶に残っていることで意思決定をする。「認知的な情報の利用可能性」では、感情から影響を受ける。

合理的な判断を下すためにどの情報が必要なのかを取捨選択をする必要がある。

 

-おわりに

行動経済学は学ぶことによって、物事を客観的・合理的に判断する助けとなる。

しかし合理的なだけでは人として不十分で、利他性

を備えることが社会で生きるためには必要。

 

合理的×利他性 により人としてのレベルを上げられる気がする。