【読書】研修開発入門 研修転移の理論と実践/中原淳etc

多くの研修は研修のやりっぱなしで終わってしまっている。

研修は意味がないと思われている。

そんな研修を終わらせ、企業が発展するための有意義な研修を行うための本。

この本では「研修転移」という概念で説明されている。

簡単に言うと、研修で学んだことが現場で生き、成果に繋がるようにすること。研修→現場に学びを持ち帰ることである。

 

研修転移するための手法が実際の事例と共に書かれている。

一見すると当たり前のように思われるかもしれないが、

研修の考え方が書かれている。

 

読んでいて思ったことは

・研修の実施前の設計段階が最も重要。

・研修後の成果がどうなっているのか、データで統計を取ることは忘れてはいけない。

と言うことだ。

 

しかし、現代の日本企業で研修を意味のあるものにできる企業はどのくらいあるのだろうか。

部署ごとのパワーバランスがあり、人事部門の力が弱い可能性があり、

新しい研修を実践するには困難も多いとは思う。

 

そこを乗り越える熱量を持ち、研修をデザインできれば会社も変わっていくだろう。

仕事は嫌々やらされるものではないので、「とりあえずやらなきゃいけないから」と言った研修はやめて、「会社が発展するため」の研修を始めなければならない。